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2012年09月11日

モデル事業の主な経過報告と思うこと。

ひとり暮らし高齢者安心ネットワーク構築事業が平成23年7月に始まり、
1年と2ヶ月が経過しました。
平成25年3月までのモデル事業となっています。

平成23年度にはニーズ把握などのためにアンケート調査を実施させていただき、
それに基づき、今年度はひとり暮らしの方をどのように見守っていく体制を
構築すべきか、事業を行っています。

現在、取り組んでいるものは主に4つあります。

1、地域の福祉組織の中に入って、ひとり暮らし高齢者等を見守るために
  どのようなネットワークや体制が必要かについて地域の方々とともに
  検討しています。
   地域にあるさまざまな組織団体による直接的な見守り(民生委員さんの訪問や
   老人会による友愛訪問など)や間接的な見守り(さまざまな活動や会合に
   定期的に参加することで、元気かどうか確認できる)が行われている。
   これらのネットワーク化を行うことで有機的な見守りが実現できると思われる。
   その要になるのが、地域福祉計画及び活動計画で結成された地域福祉組織と
   思われますので、地域包括支援センターもその中で社会資源の一つとして
   専門性を発揮していきたいと思います。

2、民間事業者にご協力いただき、見守りネットワークの幅や厚さを大きくしていきます。
   ライフラインを中心とした事業所や地域をくまなく回っている事業所の方々に
   この事業の説明を行い、ひとり暮らし高齢者の見守りへのご理解とご協力を
   いただくように取り組んでいます。
   しかし、課題がいくつかあり、個人情報の取り扱いや見守ってほしい人や
   かかわりも持ちたくない人の区分け等があります。

3、郵便による見守り事業
   平成24年2月から実験的にはじめ、4月から担当校区で本格実施しています。
   昨年度のアンケートで、郵送による情報提供や安否確認お元気確認票」)
   を双方向でやり取りができるようにしています。
   この郵送による見守りや情報提供は、アンケートの中で一番希望が多かったものです。
   約300人の方とやり取りをしていますが、お元気確認票に最近の生活やお体の状況を
   書いていただいている方も居られ、それに対してお返事を次回の郵送時に書いて
   お送りさせていただいています。
   
4、パソコン教室
   Eメールを見守りの手段として活用しようというものです。
   地域のひとり暮らしの方などで、最近見ないとか、新聞がたまっている、
   回覧板が何日もおきっぱなしになっているなどの状況が起こったときに、
   Eメールを使って市役所や地域包括支援センターに連絡をしていただくものです。
   また、地域包括支援センターからは、Eメールを使って医療や健康や介護や福祉
   などについて登録者に情報提供を行う、双方向のシステムを構築しようとしています。
   そのためには、65歳以上の多くの方にパソコンの使い方を学んでいただく(裾野を広げる)
   機会を作りつつ、Eメールができるようになっていただく(質を高める)事の
   両方を行っています。
   現在は、モデル事業で4日コースを2回開催中ですが、定員いっぱいで、皆さん
   たくさんのことを学んで帰っていただいております。


このモデル事業では、人の力による見守りだけでは限界があり、その限界点を上げて
効率的に見守りや情報発信ができるようにするためにはどうすればよいかということで
始まりました。
大分県はITを活用して行おうとしています。しかし、アンケート結果ではパソコンや携帯の
メール機能を使って見守りができるための下地さえも不十分でした。
よって、中津においては、上記しましたが、裾野を広げるための取り組み(パソコン教室)と
質を高めるための取り組みを同時並行的に行っていく必要があると考えています。
出張パソコン教室も今後大きく展開したいと思います。
経費が余りかからず、持続可能なモデルが何なのかを考えながら今後も取り組んで行きます。
一方で、見守りの方法が多チャンネルであってもいいと思いますので、希望の多い郵送も
絡めて考えて行きたいと思います。
     


Posted by 中津市地域包括支援センターいずみの園 at 11:24Comments(0)